れとろげ!Ⅲ スタッフレビュー前編

どうも、どうもどうも!

レポートの提出が遅れることで有名な私ですが、ライブから既に7カ月が経ち、某演者様から生放送にて「いい加減にレビュー書かんかいゴルァ!(■_■)」と言われましたのでようやく筆を執ることにしました。。記憶容量が2Mショックぐらいしか搭載されていないものですから「おい!そんなことなかったやろ!」等の内容はおそらく私の脳内で補正されたものですのでご了承ください。これでも要約しておりますので、長いんだよこら!とか言わないでくださいねw 短くいえば「れとろげたのしかったー。」ですが、長くいえば以下のようになります。

1章.れとろげ!Ⅲ 準備編

れとろげ!Ⅱが終了した時点で実は既にⅢの内容は動き始めていました。場所や出演者の一部も決定しておりました。 というのも運営母体FGMFでは「れとろげ!3ヵ年計画」という骨子がありまして、すべてのイベントはそれに沿って予算などを決定しています。ですから、3年間は必ず続けて行う事が決定しておりました。なんで3年かというと、某RPGでもシリーズは1~3だったりしますし、ICの上にも3年とかいいますし。。まぁ特に深い意味はないんですが3年で福岡にゲーム音楽のイベントがあるんだぞ!東京や大阪じゃ見れないものが福岡にあるんだよ!ということを全国に知らしめることがこの3年間の目標だったわけです。

そしてシリーズの3といえば「名作」の数々を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。ですので れとろげ!Ⅲは無茶してでも東京では実現出来ないかもしれないゲスト陣を招こう!となったわけです。そこで 国本剛章さん×伊藤賢治氏 という組み合わせとなりました。ファミコン時代のレジェンドとスーパーファミコンでイトケン節として有名なあの方をお呼び出来れば何か楽しい事が起こるのでは?!という結論に至りました。そして、Ⅱから念願であったNES BANDさんをお呼びすることにもなり、スタッフの間でも「こんなに豪華ゲスト呼んで大丈夫?!」と心配される有様でした。そしてⅠからのお付き合いであるけんたろさんや福岡県出身の天才イケメンヴァイオリニストてっぺい先生、スーパーテクニックのギタリストテンドウさん、サポートメンバーとしてFGMAより東光寺宗徳、月さんにもお越し頂けることになり、益々れとろげ!Ⅲはヤバい!と内輪で言われる状況となりました。サポートメンバー

演者様が決定し、我々の準備はまず「飲み会の場所選択」から始まります。遠くからお越し頂くゲストに対し我々が出来る事は美味しいものでオモテナシをする事です。ここに関しては絶対の自信があり、伊藤賢治さんの好みのリサーチなども行いました。また、宿泊して頂く場所の検討、観光コースの設定などなど、ここまで聞いているとFGMFって旅行会社では?と思われてもおかしくないですねw でも、これって大事な事なんです。もちろん気持ちよく演奏して頂く環境づくりが必要ですし、それよりなにより福岡を好きになって頂くことが今後の活動に大事だからなんです。好きな土地じゃないと1000km以上離れた地にはゲストは来て頂けません。

飲み会の場所、宿泊なども決まりスポンサー募集や広報などに駆けずり回る日々がスタートします。さらにはチラシのデザイン発注も行います。れとろげ!には専属のデザイナー マイマイがいます。彼女への発注は「豪華な感じでー、ゲームっぽさも残しつつー、色は青とか金でー」といった感じの曖昧な無茶ぶりなのですが、それを「わかったー」といって仕上げてくるわけです。いつも驚かされますw(ごめんなさい)

なぜか九州のゲーム関連企業様や遠くはボストンに友人をもつ謎の組織FGMFですので、ご挨拶という活動が公報にはかかせません。ネットではなく時にはお酒を酌み交わしつつ楽しくお話をさせて頂きます。これは福岡では特に重要なことです。営業という仕事はつらいものかもしれませんが、我々は勝手に楽しんでやってますw

ちなみに今回のチラシ配布枚数は1万枚です。多くの方にご協力を頂きましたこと、本当に心から感謝しております。

また、これもれとろげ!独特のことかもしれませんが、れとろげ!は毎年福岡市の後援を頂いております。こういったファンミーティング的イベントに公共団体が後援することは珍しいかもしれませんが、初めて福岡市の方とお話しした際に「これは私のためのイベントじゃないっすかー!」「もうガンガンやってください!」と言われ、また福岡市の高島市長からも「これからは尖ったものが生き残るからどんどんやっちゃって!」とお言葉を頂きましたw こういったイベントにも関心をもって頂ける行政がいることも福岡の強みかもしれません。

時は流れ、満を持してチケット販売の時がやってきます。

これも有難いことに、FGMFのTwitterにて発信する情報にはとても多くにリツイートを頂いています。ですので、FGMFという名前は知らなくても「あーれとろげ!って聞いたことありますよ」とはよく言われます。お陰様でれとろげ!は大体我々の予測数値の売り上げを常に達成出来ています。ちなみにFGMFは完全非営利団体ですので利益は発生しません。元々チケット販売では利益は出ない計算です。ただし、赤字にはならないようにスポンサー様やスタッフに支えて頂いているという形です。豪華な出演陣の割にチケット代が安いのは運営はすべてボランティアであったり、個人の方々までスポンサーになって頂いているおかげです。

すべての準備が整い!これで準備万端だー!と思った矢先。
通称 鋭い刃先と名乗るそれは訪れます。。。

その話は3章にて。

2章.れとろげ!Ⅲ前夜祭 

前夜祭という名の豪華ライブは福岡市中央区のアーリービリーバーズにて開催されました。リハでは会場のプロジェクタケーブルが動作しない!というトラブルがありましたが、なぜか20mの業務用ケーブルを持っているFGMFスタッフ。ということで何の問題もなくリハが終わりました。

開始は「撮影はご遠慮ください」のアナウンスから始まります。これもスタッフのコスプレにより有名なあの方に出演頂いておりますw

まずはFGMA(福岡ゲームミュージックアーティスツ)の れとりこRe♪・iromah・ナポリ の3演目が開始されます。FGMAはFGMFが発足させた、地元福岡でゲーム音楽演奏が好きな人に集まってもらってセッショングループなどを結成している団体です。現在40名ほどの参加者に登録して頂き、活動を行っています。

・魔導士と吟遊詩人によるゲーム音楽の調べ れとりこRe♪

写真NGな人もいるので掲載を避けますが、名前の通りリコーダーでレトロゲーム楽曲を演奏する魔導士さんたちです。アトラース・フィル代表のしろまさん(打撃系白魔導士)やメンバーであり男性陣を魅了したゆうりさん(ユ〇ナ)も含めかわいくもたのしい演奏を披露してくれました。彼女たちはサイレスの魔法にかかってしゃべることが出来ないそうなのですが、演奏後にしろまさんが「ありがとうございました!」と言われていたのはきっと気のせいです。そして演奏についてはアンケートの結果でも高評価を頂いておりました!

・月、るかこによるゲームソングメドレー iromah

ほんわか2人組(左:るかこさん、右:月さん)のiromah、逆から読むとハモリです。その名の通り素晴らしいハモリを披露してくれるのですが、実はこのお二人は普段の声がとてもドラえもんに似ています。裏話ですが、先日お花見の買い出しをした際に、「ドラえもん、安いおつまみがほしいよー」とお願いしたところ「3わりびきー」とポケットからひみつ道具が出てきそうな感じで答えてくれましたw
とはいえ、このお二人の歌唱力は凄いです。それもそのはず、月さんはハモネプ全国大会出場や様々な歌唱大会での優勝経験を持ちアニソン世界の大御所からも一目おかれる存在なんです。

・ナポリによるゲームキャラ寸劇

大人の事情により写真を控えますw。ナポリさんは普段から演劇を中心とする活動を行っているとても楽しいお姉さんです。実は演奏も素晴らしいとのことなので、今後のれとろげ!で新展開があるのかも?

・実はそんなに怖くないけんたろ氏によるピアノソロ ~打ち上げで声かけてみてネ~

タイトル長いわw というわけで、れとろげ!Ⅰにもご出演頂いたけんたろさんのピアノソロです。

Jazzピアノ奏者として活動されているだけあって、その表現力はゲーム音楽界随一!観客を魅了するその音色にうっとりとさせられます。前夜祭では往年のファルコムさんの名曲などを演奏して頂きました!

ご自身のサングラススタイルから生まれたゴルー君を合成した画面。お客様は爆笑でしたがご本人には見えていないので何があったのかこの時点では不明なままだったと思いますw
VJ担当は前夜にけんたろさんの目の幅を測って周到な準備をしておりました。そしてリハも事前打ち合わせも一切なく会場カメラ担当が空気を読んでその位置にぴったりとフレームを合わせていましたw

偶然通りがかったNES BAND1chであり、山染世界でも活動されているバストラさんとの共演のシーンです。実はけんたろさんはサックスも素晴らしい腕前の持ち主です。ゲーム音楽としても有名なクラシック楽曲などを演奏して頂きました。偶然通りがかったバストラさんもお疲れ様でしたw

・国本剛章只今参上!にんにん!「PC園児 DECADE」発売でござる。にんにん! キノコ国本剛章バンド

もうタイトルの長さには突っ込みませんw キノコ国本剛章(Bass)テンドウ(Guitar) マツケん・バストラ(Keyboard) けんたろ(Sax) 月・紫音(Vocal) 東光寺宗徳(Drums) の豪華メンバーで構成されたキノコ国本剛章バンド! れとろげ!には毎年ご出演頂いております。実はFGMFが結成されたきっかけを作って頂き、名誉顧問と我々がお呼びしているのが国本剛章さんです。国本さんなくしてFGMFは存在していません。ですので、キノコ国本剛章バンドの皆様には必ずご出演頂いております。

国本さんの名曲の数々から、「なんか有名なゲームの曲やりますw」(MCまま)のような有名な某RPGの戦闘曲、そしてオリジナルソング「博多弁のうた」まで、様々な曲を演奏して頂きました。

会場がしびれたのはこのシーンではないでしょうか?ギターメンバーを1人追加し忘れた国本さんでしたが、偶然ギターを持参していたマツケんさんが加わりました。NES BANDリーダーである同氏は当然普段キーボードを演奏する姿しかお目にかかることはありません。このシーンは大変貴重なものです!テンドウさんのギターも超かっこいい!

れとろげ!にお越し頂いている方ならこのシーンが何であるかすぐにわかるでしょうw
今回はライナー性にならないように慎重に投げられていましたw

今回のキノコ国本剛章バンドでは曲ごとに出演者が頻繁に出入りし、様々な形態で楽曲をお楽しみ頂けたのではないかと思います。またヴォーカル入りの曲をたくさんお願いしました。出来れば皆さんで歌いながら楽しんで頂きたいという思いからですが、月さんのヴォーカルは圧巻でしたね。

・ファミコン実機でゲーム音楽を演奏します! 福岡発上陸!Ⅱコンマイクにご注目! NES BAND

ファミコン実機を音源とし、4人でファミコンの1chずつを担当して演奏するNES BANDさん。海外からも高い評価を受けるバンドですが、今回が福岡発上陸となりました!

 

1人1人が1チャンネルずつを担当しているとは思えない息のあった演奏ですが、実はタイミングは本当に呼吸で合わせているとの事。ご覧の通り暗譜で数々の曲を演奏されます。
今回、主催側から特にお願いしたのは某大御所からの挑戦状の楽曲です(もちろん許諾は頂いていますが、タイトルはご想像ください) 企画段階からこの曲を演奏してもらうとNES BANDさんの良さが引き立つのでは?!という思いから無理にお願いしました。 そのほかにも名曲の数々を演奏して頂き、ラストはオリジナル曲「CONNECT」にて終演です。レトロゲーム音楽というものでCONNECTした会場の皆さんには感動すら覚える楽曲ではなかったでしょうか?

・アンコール

アンコールは全員が集まってあの最弱主人公さんの楽曲を演奏して頂きました。裏話ですが、NES BANDさんの参加まで打ち合わせをしておらず、アンコールの際にNES BANDさんが登場して一番驚いたのはスタッフですw なんとも嬉しいハプニングでした! 案の定何回も死にましたが、最後は無事に?ゲームオーバーとなり終演を迎えました。

・そして伝説の飲み会へ

れとろげ!の打ち上げはこれまた全国でも珍しく「演者・スタッフ・お客様」全員が一堂に会して行われます。つまり、憧れのあの演奏者とお酒を飲んでお話もできるわけです。これはれとろげ!Ⅰからの伝統行事で、それはそれは毎年とんでもなく盛り上がりますw

打ち上げも無事おわり、スタッフも安堵・・・とはいきませんでした。

そう、あれが迫っていたのです。

当初中国大陸へ向かっていた アジア名: タリム 意味: 鋭い刃先と名乗るその台風は急に進路を変え、九州へ向かってきました。九州外の皆さんは九州に台風が接近する事なんて当たり前だろうと思われるかもしれませんが、実は福岡に上陸する台風は滅多にありません。修羅の国を恐れているのか、上陸寸前で消滅した台風もいました。今回も台風は予想より進路を南下させたため、実際の所福岡への影響は少なかったのですが、交通機関がほとんど停止していまいました。西鉄が止まることはないと思っていた我々に「西鉄は始発から止まる可能性がある」と連絡が入り一気に緊張感が高まります。そして、実は飲み会の段階でてっぺい先生がまだ本州にいらっしゃいました。
やばい!と思いましたが、てっぺい先生から0時頃に「今九州にはいれましたー」と一報があり、やっとひとまず安堵。

レトロゲーム音楽祭はまさに嵐の幕開けとなるのです。。

(次号へつづく)

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コメント

  1. けんたろ (■_■)♪ より:

    >某演者様から生放送にて
    >「いい加減にレビュー書かんかいゴルァ!(■_■)」
    >と言われました

    いじってくれてありがとう(笑) そこまでは言ってませんがね(■_■)♪♪
    フォロワーさんが『れとろげ3』の事をとても知りたいって仰って
    下さっていたので、お写真やレポートを心待ちにしていたのです!